アドレスのミスは、そのままショットのミスにつながります。構えてから、アドレスに違和感を覚えたら仕切り直しをしましょう!
※本ページにはプロモーションが含まれています
良いショットは良いアドレスから生まれる
正しいアドレスなくして正しいスイングはできません。
アドレスのミスは、そのままショットのミスにつながってしまいます。
そのため、日頃の練習場では、スイングのさまざまな動きと同じくらい、いやそれ以上に、土台となるアドレスをつくりあげていく作業が優先されます。
ただ残念なことに、一度完全に覚えて身について「もう完璧だ!」と思っても、ほとんどの場合永遠に続いてはくれません…。大げさにいえば、今日と明日では、微妙にアドレスに変化がでることもあるほど…。
ショットの調子がいまいちのとき。「スイングの動きが悪いのかな」と思えるとき。
まずは、スイングの動きよりも先にアドレスをチェックしたほうがよいくらいなのです。

それほどに、アドレスにも調子の波はあります。毎回同じように構えているつもりでも、スタンスの幅や、体重のかけ具合、グリップの握り方や力の加減などなど。数え上げればキリがないほどに、大小あわせれば、実にさまざまなチェックポイントがあります。
筆者も、スマホにメモをしているチェックポイントは定期的に整理しています。それでもどんどん増えてしまい、覚えるのも簡単ではなくなっています。
ただ、忘れたとしても、リストにしているメモを毎回みるわけにもいきません。シンプルに考えても、簡単ではないことがわかるかと思います。
ましてや、前の回でお伝えしたように、コースには練習場のような固定された打席もなければ、動かないで打球方向のラインを示してくれる人口マットもない。
スタンスにフォーカスした場合のことだけではありませんからね、アドレスをつくることでも、いかにむずかしいことなのかがわかります。ショットのミスが出たときにスイングのチェックをするゴルファーが多いかもしれませんが、まずはアドレスを気にするべきだと思います。
スタンスの向きやボールの位置を筆頭に、適正なアドレスをつくれていない可能性も大いにあり得るからです。

これくらいアドレスの大切さを意識しておくと、日頃の練習のなかでも、かける時間も意識も、占める割合が変わってきます。なんとなく構えて球を打ち、結果をみる。それに対して、スイングだけをチェックするという作業をくりかえす。これだけでは、オートマチックなアドレスづくりはなかなか上達していかないのです。
練習場であれば、時間がたっぷりあります!アドレスが長くても、他のプレーヤーに迷惑をかけることはありません!
一球ごとに念入りに正しいアドレスをつくること、是非とも知っておいてほしいと思います。
アドレスに違和感を覚えたときはミスショットの予感
正しいアドレスをつくれる確率が増していくと、コースではありがたい現象が生じてくるようになります。
スタンスの向きや幅、ボールとの距離など、練習場で培ったアドレスとの差異があると感覚的に違和感を覚えるようになるのです。
ボールに構えて、いざスイングを始動する段階で、スタンダードなアドレスとの違いを感じる。具体的に、どのチェックポイントが間違っているのかは、わからないことが多いかもしれません。
グリップなのか、スタンスなのか、上半身の前傾なのか。チェックする時間が限られていることもあるありますから、実際の現場で確定した情報にまでたどりつけることは少ないかもしれません。
ただ、モヤモヤしたフィーリングさえあれば充分!100%ではないかもしれませんが、アドレスが間違っている可能性に気付くことはできます!
その時点でアドレスを解けば、ミスショットを事前に回避できることにつながるのです!こんなにありがたいことはありません!

先にお伝えしたスタンスの向きも、このときの違和感で出会うパターンのひとつ。アドレスをつくったままの姿勢で目標をみる作業があると思いますが、このときの景色が正しいアドレスのときと違えば、スタンスのラインが正しくない可能性が高い。
筆者自身、本来のターゲットより右へ向いてしまうクセがあります。修正に修正を重ねて、自分なりのプレショットルーティンをつくることができて、以前よりはクセが顔を出す頻度は減ってくれました。
それでも、少し油断すれば平気で間違えてしまう…。ルーティンのなかで、ひとつやふたつプロセスをおこたると、かなり右の方向にスタンスをとってしまうのです。
ただ、アドレスに入り、顔を少しだけ動かして視線をターゲットに向けたときの景色のちがいで、クセにきづくこともできるようにはなりました。
スイングを始動するタイミングでも、それを感じることがあります。手から動く、肩から動く、ひざから動く。
始動のきっかけと動き出す場所はゴルファーそれぞれの個性がありますが、そこで出発地点の違いを感じれば、それが違和感ともなり得ます。
「あれ?なにかが違うぞ」と気づくことができれば、もう最高です!

なにが違うのか発見できれば、上達への大いなるステップともなります。
そのときは、かならず記憶に残してください!覚える自信がなければ、すぐにスマホにメモってください!
違和感をもったポイントがどこだったのか。
具体性があれば日々の練習なかで課題として取り組めるので、着実に、上達への糧として積み重ねていくことができるのです!
仕切り直しは勇気をもって マナーが許す範囲で
ただしいアドレスをつくることに普段の練習から高い意識をもつことと、コースで違和感をもったときに仕切り直しをすることをお伝えすると同時に、アドレスに関連することで、あと2点ほど覚えて欲しいことがあります。
1点、アドレスでしっくりこないという違和感は、かなり有効なサインだと思うこと。
ここまで説明しても、「確実にミスが出るとは限らない」という人もいるかもしれません。
たしかに「絶対にミスがでる」とはいいきれない。あくまでフィーリングなので、そのまま打ってもミスがでない可能性もあります。
結果がよければ、違和感を覚えたことさえ忘れてしまうかもしれない。
事実、とんでもなく右へむいているアドレスなのに、狙った方向にナイスショットが打てている人を見ることもあります。
ただし、観点はあくまで確率ということを思い出してもらいたいのです。
理想とするアドレスがつくれて、100%イメージどおりのスイングをして、狙いどおりのショットができることは、コースの現場では滅多にありません。

これは上級者でも、トーナメントプロでも同じと聞きます。どんなに調子がよくても、すべてのシチュエーションで100%満足がいくショットができることは、極めて少ないそうです。
それでも、練習をつづけて、さまざまな工夫を積み重ねていく。それは、つねに理想を再現することはむずかしくても、できるだけ近づけるべく、ミスの幅を減らしていくことができるからです。
練習場でつくりあげているアドレスの精度が高くなればなるほど、コースで間違ったアドレスをしたときに、違和感が伝えてくれる率が上がることになる。
ここで、そのときのちょっとした判断で「ま、大丈夫だろう」と妥協してしまうことは、せっかくの違和感というサインを見逃すことになってしまいます。
サインがくることは上達のひとつの証でもあります。
「なんとなく」という感覚で見逃してしまうのは、もったいないの一言につきますからね。
そして2つめの覚えてほしいことは、仕切り直しの回数。
ここまでお伝えしておいて誤解をさせてしまうかもしれないが、なかなか満足できるアドレスができないからといって、何回も何回も仕切り直しをするのは、プレーファーストの観点からもマナーのうえでも、してはいけない行為。
違和感を覚えたら、仕切り直しをしてほしい。ただし、ラウンド中に数回まで。
そして、そのときは同伴者にしっかりと「すみません、ちょっと時間ください」と一言簡易な謝罪を入れてもらいたい。
回数がかさまずに、きちんと礼儀を通しているならば、理解があるゴルファーならば許してくれると思いますよ。
さいごに
スコアアップメソッド連載④アドレスの仕切り直し、いかがでしたでしょうか?
アドレスに関連するメソッドを4回にわけてお伝えしてきましたが、次回から3回にわけて練習の取り組みについてお伝えします。
お楽しみに♪
コメント