ドライバーのスライスが治らない スライスしないドライバーはないものか
ドライバーだけ大きく右へ曲がってしまう 原因がわからない
本記事は、上記のようなお悩みをおもちのゴルファーの皆さまへお伝えする内容となっています。
こんにちは! ゴルフアドバイザーのテトリです!
ドライバーでスライスする原理は2つ、アウトサイドインとプッシュスライスです。
そして、その原因はスイングにあります。
「絶対にスライスしない」という実に嬉しいコンセプトのドライバーは残念ながら存在しませんが、「スライスを軽減してくれる」という機能のドライバーならばあります。
今回は、対象モデルをご紹介する前に、知っておいて欲しいことをお伝えします。
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ゴルファーの7割がスライサー
ある大手のゴルフクラブメーカーの開発担当者からきいたことがありますが、ゴルファーの7割はスライサーだそうです。
試打会やフィッティングなどを大量にこなしてきた、ということですから、信用できる情報かと思います。。
7割がスライサー、という表現がおおげさだとすれば、7割のゴルファーがスライスに悩んでいる、という言い方におきかえてもいいでしょう。
球筋としては、上下左右があります。
高い過ぎる球、低過ぎる球、フック、スライスがあるので、それを悩みとした場合、シンプルに4タイプにわけると考えただけでも、7割というのはかなりの数字ですね。
ドライバーのスライスの原理 アウトサイドインとプッシュスライス
なぜスライスしてしまうのか。
「原因」というところにフォーカスしてしまうと、理由は無数にあります。
ただ、「原理」という言い方にかえると、かなりシンプルになります。
スライスしてしまうのは
「ヘッド軌道がアウトサイドインになっている」
「インパクトの瞬間にフェースが右を向いている」
この2つが理由です、それ以上でもそれ以下でもありません。
ただ、スライスの質には違いがあります。
アウトサイドインだけであれば、やや左に打ち出してスライス回転をしてセンターに戻ってきます。
打ち出しがそれほど右ではなく、曲がり幅も少なければ、とらえ方次第ではフェードとも呼べる球筋ですね。
ただ、曲がり幅が大きれば、ヘッドがボールをしっかりミートしている可能性が低い。
ヘッドスピードが充分伝わっていないことになり、飛距離のパフォーマンスも落ちてしまいます。
そして、インパクトで右を向いている場合。
これは、結果としては一番厄介なことになります。
いわゆるプッシュスライス、どんどん右へ右へと飛んでいってしまい、コースではOBになってしまう球です。
2つが同時に起きてしまうこともあります。
フェースが右を向き、アウトサイドインの軌道でインパクトを迎える。
この場合は、とんでもない曲がり方をするというよりは、ほとんど飛んでいきません。
ドライバーでスライスする原因はさまざま スイングには個性があります
2つの原理はお分かりいただけたと思いますが、その原理になってしまうのはスイングが原因です。
では、どんなスイングだから、そうなってしまうのか。
これには、無数のパターンが存在します。
マンツーマンのレッスンであれば、あるいはサクッと簡単に直せるかもしれません。
ただ、こちらでそれを説明するのは、とても困難です。
なぜかというと、スイングにはたくさんの個性があるからです、それも驚くほどに。
トーナメントプロや上級者でさえも、それは同様。
素晴らしいショットを放つゴルファーがみんな同じスイングをしているわけではありません。
それぞれに個性があります。
いい球を打つスイングにも、スライスを打ってしまうスイングにも個性があります。
違うのは、プロや上級者は、真っすぐ打ち出し、サイドスピンをかけずに、適正なスピン量で、できるだけ芯でとらえる作業をしている、という点です。
そして、そこにいたるまでの動作としての、バックスイングやトップでの切り返しやダウンスイングや体重移動や手首の使い方などは、理論的な言い方をしたら、三日三晩でも語りつくせないほどの膨大な量がゴルフ業界には存在しています。
正しい動きとしての動作にも、それだけの種類があります。
スライスの原因も同じ、上半身がつっこむ、体重移動が大き過ぎる、トップで前傾が崩れている、アドレスの球の位置が左過ぎる、などなど。
ちょっと思いつくだけでも、これだけ出てきます。
しかも、原因がひとつとは限らない、重複している場合だってあります。
「スイングしないドライバー」はないが「スライスを軽減できるドライバー」はある
だからといって、スライスに悩んでいるゴルファーのかた、途方に暮れることはありません。
ある程度は断言できますが、300ヤードクラスの豪快なドライバーを打っている人も、何十球も真っすぐ飛ばしている人も、練習場でみかける上手そうな人たちのほとんどが、そこにたどり着くまでには、しっかりスライスで悩んでいます。
上手くなるまでに、一回もスライスで悩んだことがない人なんて、おそらくいないでしょう。
少なくとも、30年以上ゴルフをやってきて、ゴルフ関係の知人友人が100の単位になる筆者は、「始めたときから真っ直ぐ飛ばせた」という人とは出会ったことはありません。
みんな一度はスライスに悩んでいます。
なので、繰り返しますが、途方に暮れることはありません。
きちんと的確に取り組んでいけば、いつかは直ります。
というより、今度はフックに悩むことになります。
「スライスで10回、フックで10回悩んで、シャンクも一回通過したら、シングルゴルファー」という格言とも思えない台詞を、なぜか沢山のゴルフの先輩たちから聞くことがあり、実際に自分もそれに近い経験をしています。
回数や年数はともかく、さまざまな球筋を経験して、やがて真っ直ぐ飛ばす確率が高いスイングになっていくということは覚えておいていただきたいと思います。。
なかなかうまくならない…、と落ち込むことはありません。ポジティブに考えて取り組んでください。
とはいえ、その間も、できるだけスライスによるスコアの乱れは軽減したい、という願いは、ゴルファー共通のモノでしょう。
そして、その願いをもつゴルファーの比率は多い。
そうなると、そこに巨大なニーズがあるということで、メーカーはアグレッシブになります。
そう、スライスを軽減してくれる性能に長けたモデルを開発して、発売します。
それも、進化がいちじるしいドライバーの分野ならばなおさら。
ハードヒッター向けから、シニアゴルファー向けまで、驚くほど多様なタイプが市場には存在します。
ただ、モデルの説明において、「スライスを直す」という表現を、メーカーはストレートには使いません。
あくまで「つかまりがよい」とか「ドローバイアス」とか、ちょっと間接的ともとれる記載にとどめています。
つまりは、メーカーの公式表記をみても、「スライス対策」「スライサーを助ける」という趣旨のモデルを簡単には探せない状況になっているのです。
ただ、現行のNEWモデルはもちろん、発売から10年経過した中古モデルにも、この機能を有しているプロダクトはたくさんあるので、安心してください。
ドライバーの中古モデル 年数と評価によって、価格に違いがある
人気メーカーから発売されているNEWモデルは、不思議と、そんなに価格に違いがありません。
極端に価格が低ければ大繁盛になるでしょうが、メーカーもできるだけ安売りはしたくないところ、メーカー間でうまく駆け引きをしている感はあります。
ただ、中古モデルとなると話は別。
まず年数を経過しているほど価格は安くなります。これは中古品としては当然の道理にはなりますが、そこに評価やヒットというキーワードが加わると、その分が価格に加算されます。
例えば、2020年に発売されたモデル、というベースが一緒だったとしても、その当時にどれだけヒットしたか、高評価だったか、という違いが、そのまま高価格になってしまうのです。
通常、在庫数が多ければ安くなってくれるほうが助かりますが、そうではありません。
人気があり、評価が高かったモデルは、なかなか値が下がらないのが実情。
とはいっても、そこは中古モデル、新作よりは低価格だし、予算上の都合があれば、その面は嬉しい限りです。
実際、いま現在のゴルフ市場の活性化を反映するように、中古市場もモノを探すには困らないほどに充実しています。
長いゴルフ歴をもつからこそいえることですが、20年前や30年前から比較すると、かなり恵まれた環境になったといえるでしょう。
この10年ほどが顕著ですが、クラブの性能は年々進化しています。
そのため、5年ほど前に発売されたモデルであっても、極端に性能面で劣っているという心配がありません。
もちろん新しいほど飛距離や方向性の性能は優れていますが、それは家電でもスマホでも同じ、新しいほど進化はしています。
でも、少し前の代のモデルであっても、タイプの選び方さえ間違わなければ、今よりもパフォーマンスを上げてくれることは確かだ。
そして、タイプの多さは、進化とともに増えています。対象が少ないことで選ぶことに困ることはありません。
どちらかといえば、多すぎて困ることのほうが可能性は高い。
まとめ
さて、多すぎて困る、という表現は決して大げさではありません。
「わたしはテーラーメイドが大好きだから」というかたで、テーラーメイド一択であれば、それほど困ることはないでしょう。
予算に応じて価格帯がある程度しぼられて、その対象となる価格の中から高評価だったモデルを、という手順になるので、話は早いと思います。。
たた、全メーカーを対象に、という考え方でスタートすると、状況はガラッと変わります。
新品と中古を対象として、なにもフィルターをかけずにリストアップすると、スライス軽減、というストロングポイントがあるモデルは、果たしてどれだけの数になるだろうか。
違う意味で途方にくれるかもしれません。
大げさででない証拠にちょっとした具体例をお伝えします。
テーラーメイド、キャロウェイ、タイトリスト、ピン、ダンロップ、ブリヂストン、ミズノ、ヤマハ、ホンマ、プロギア。
他にもありますが、思いつく人気メーカーがこれだけあり、各メーカーが2年に1回のペースでNEWモデルを発売していて、と考えます。
それだけで、過去10年に発売されているスライス対策のドライバーは、5×10で50モデルとなります。2年に1回というペースで考えての例ですが、メーカーによっては1年に1回の発売周期にしているところもあります。
少し話を戻しますが、多すぎて困る、ということがお分かりいただけたと思います。
ただ、選びやすくする方法をシンプルにすることはできます。
先にお伝えしたように、基準をもうければよいのです。
一番わかりやすい基準は価格。
なんといっても、購入する際に、いくらまで出費が可能か。メインとなるベースはそこですよね。
「3万円までなら出費可能」ということであれば、3万円未満の価格帯で選べばよいのです。
好きなメーカーがあれば、2つか3つくらいの選択肢になる。そこに対象となるヘッドスピードが関係してくると、なおさら選択肢はしぼられてきます。
次回より、市場にあるドライバーで、「スライス対策」をコンセプトのひとつに掲げているモデルを価格帯別・対象ヘッドスピード別にご紹介していく予定です。
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