「60歳を過ぎてヘッドスピードが40m/sくらいになったので、シニア向けの軽量タイプのドライバーを使ってみたい」
本記事では、上記のようなお悩みをお持ちのゴルファーにお伝えする内容となっています。
みなさん、こんにちは!ゴルフアドバイザーのテトリです!
「飛距離を伸ばしたい!」ゴルファーの誰もが持つ願いだと思います。
飛距離をアップするためにはヘッドスピードを上げることが、いちばんシンプルな方法です。そしてヘッドスピードを上げるために一番簡単な方法は、ゴルフクラブの軽量化!
とくにドライバーというアイテムは、この10年の間にテクノロジーがグングン進化していますから、多少のミスヒットでも直進性を飛距離ロスをサポートしてくれる寛容性が格段に向上しています。
つまり「あまりに軽過ぎると安定感が損なわれてしまう」というデメリットが解消されつつある、ということ。加えてシャフトも進化していますから、ヘッドを走らせてくれるのに球筋の安定感は保ってくれるという、この上ない贅沢な性能をもつようになりました。それも標準装着されている純正シャフトでも、です。
本記事では、60代70代のシニア世代のゴルファーにおすすめしたいドライバーの選び方とポイント、合わせて過去5年間に人気メーカーから発売された中古モデルの中から、【中古マーケットに3万円未満の品がある】という条件をもとに、独断と偏見で選んだランキング形式で上位TOP5をご紹介します。
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シニアゴルファー向けドライバーの選び方とポイント
軽量タイプのドライバーの見分け方と選び方
「軽量タイプのドライバー」といっても、自動車の軽のようにナンバーの色が違うわけではありませんから、モデルごとに把握しなければなりません。
ゴルフクラブを選ぶときに「重量」という二文字が使われるのは、おもに「クラブ総重量」と「シャフト重量」のふたつでしょう。他にも、ヘッド重量やグリップの重量なども挙げられますが、クラフト的な目線でのお話になりますので、ここではスキップします。
さて、「クラブ総重量」も「シャフト重量」も、「どんなコンセプトのモデルなのか」を見分けるときにはどちらも大事な数値ではありますが、ここではシンプルにジャッジできる「クラブ総重量」にフォーカスしてお伝えしていきます。
そもそも、ドライバーの総重量は何グラムくらいなのか?ご存じではない方もいるかと思いますので、ベーシックなところからご説明していきましょう。
この種のご説明をするときには、多種多様なタイプのモデルをラインナップしていて、さらにはブランドもセグメントしているダンロップのモデルがいちばんわかりやすいので、参考例にしたいと思います。
下の図をご覧ください。
この記事配信時点で、現行モデルとして発売されているメンズ仕様のドライバーの、最新ラインナップです。
もちろん各モデルには異なる特徴がありますが、それにしても明確にクラブ総重量に差があるのはわかりますよね。
もっとも軽いのは③の『ゼクシオプライム』。クラブ総重量はRフレックス装着で254g、ダンロップに限らず、全メーカーを見渡しても最も軽い数値になるのでは、というくらいの超軽量です。
そして最も重いのはSRIXONのモデル⑤と⑥です。どちらもハードヒッター向けのタイプなので、純正シャフトが装着されているのもかかわらず、310gを超えるハードなスペックになっています。
このなかで最軽量と最重量を比較すると、その差はおよそ60g!長さが45インチ(約114センチ)を超えるゴルフクラブを振るときに、この差は意外に大きいんですよ!軽いだけではなく、シャフトの柔らかさもまったく別物になります。のちほど詳しくお伝えしますが、重さとシャフトの相関性はスイングとショットの結果に直結しますからね。
さて、今回ご紹介する「シニアゴルファーにおすすめしたいドライバー」の対象となる位置づけのモデルは①の『ゼクシオ13』。『ゼクシオプライム』は「超」がつく軽量級なので今回は対象から外れる設定で進みます。
他の人気メーカーも①と同じような総重量のモデルは必ずといっていいほどラインナップしています。むしろ、さらに軽量、270g台どころか260g台のモデルさえあるくらいです。かつて『ゼクシオブランド』はアベレージタイプとして「盤石の王者」でしたが、もはや軽量タイプのカテゴリーは独壇場ではなくなりました。
モデルの見分け方としてはフレックスごとのクラブ総重量をみてジャッジするのが一番でしょう。SフレックスからRフレックスまでラインナップしている場合、総重量に幅があるとは思いますが、260g台から280g台がひとつの目安。290g未満であれば、今回のターゲットモデルとして判断してよいかと思います。
軽量タイプのドライバーを使うことによるメリット
クラブ総重量が軽ければ軽いほどヘッドスピードが上がります、これはまぎれもない事実です。
ヘッドスピードが上がれば、インパクトの直後にボールが飛び出していくスピード「ボール初速」が上がります。
飛距離を決定づける「飛びの3要素」は「ボール初速」「打ち出し角」「スピン量」ですが、もっとも飛距離アップに直結するのは「ボール初速」を上げることです。
ゴルフクラブ、とくにドライバーの造りは、この数値を上げるために年々進化していますが、ゴルファー自身の取り組みによって上げることも可能なのです。
ここで、この記事をご覧になっているあなたに、ひとつお願いがあります。まずは現在お使いになっているドライバーのクラブ総重量を測ってみてください。最近は大型の量販店さんだけでなく、中古クラブのチェーン店さんでも無料で計測してくれるところもあります。
そのドライバーが310g台なのか、300g台なのか、290g台なのか?
もし上記の重さに合致しているのであれば、のちほどご紹介する290g未満のおすすめモデルたちを振れば、大小の差はあれど、間違いなくヘッドスピードは上がります。軽量化とは、それくらい威力があるものなのです。
飛距離アップに適したシャフトの選び方
先ほど、クラブ総重量とシャフトの関係について少し触れました。
考えてみれば「軽ければ軽いほどヘッドスピードが上がる」のであれば、すべてのゴルファーがより軽いほうを選ぶはずですよね。重いクラブなど存在する必要もないはず、ですが、そうではない。
その理由は「シャフトのしなり」。重量が軽いほどシャフトがしなりやすいのです。しなってくれれば、その分ヘッドスピードも上がるのですが、しなり過ぎてしまうとフェースの向きを操るコントロール性が落ちてしまうのです。
インパクトで絶妙なタイミングでしなり戻ってくれる、そして同時にフェース面も打ち出したい方向に向いている。これが飛距離と方向性の双方を最大限に満たす条件になりますが、前者を優先し過ぎてしまうと後者のパフォーマンスが大きく損なわれてしまうのです。
やや小難しいように聞こえるかもしれませんが、このロジックはシャフトのフレックスの選び方に応用することもできます。
SとSRとR、3つのフレックスがラインナップされているとき、どのフレックスがあなたに適しているのか?
少しでも飛距離を追求するのであればRフレックスをチョイスするのがオススメ。総重量も軽くなりますし、振りやすさも抜群になります。
ただ、スイングにやや自信がない場合、少しだけショットの安定感を優先させてSやSRをチョイスしてみる。
ヘッドスピードが速いほど硬いフレックスを選ぶ、という見方もありますが、アベレージタイプの標準シャフトの場合は、フレックスごとのしなりにそれほど極端な違いはありません。とくに隣り合わせのフレックス、あなたがSRかRで悩んでいる場合は、ここでお伝えしたような見方でシャフトを選んでみてください。心理的にもプラスに作用することがありますよ。
「SRからRに変えたから、楽に振ってみよう」というように。力が抜けて、より自然体のスイングになる、比例してナイスショットの確率も上がる、飛距離も伸びる。上手くいき過ぎのように聞こえるかもしれませんが、可能性があがることは間違いないと思いますよ。
60代70代シニアゴルファーにおすすめするドライバーTOP5
ここからは、60代から70代という年代、シニア世代のゴルファーにおすすめするドライバー、中古クラブのマーケットに3万円未満の品があるモデルたちをご紹介します。独断と偏見で選んだランキング形式のTOP5【2025年最新版】です!
※各モデルとも中古のマーケット【ゴルフドゥ公式サイト】の在庫&価格状況をご案内しています。興味をもったモデルがあれば、検索してみてくださいね。
第5位 PING G425SFT
PINGから2020年に発売されたモデルです。
「SFT」はストレートフライトテクノロジーの略。直進性をあらわすように思えるのが第一印象ですが、もっとわかりやすい表現としては「スライス対策」と「高弾道」が似合うように思えます。
PINGがドライバーを発売するときには3タイプをラインナップすることがスタンダードになっていますが、この「SFT」はもっともアベレージタイプに寄っているモデルといえるでしょう。
その証拠に、といっては変ですが、ロフト設定が10.5度しかありません。
さて、このモデルをチョイスするときの装着シャフトですが、世界ナンバーワンのフィッティングメーカーPINGですから、ラインナップしている標準シャフトも多種多様。
ゆえに選び方を間違えると、せっかくの高性能も活かされなくなってしまいます。
おすすめする装着シャフトは、純正の『ALTA DISTANZA(アルタディスタンザ)』PINGが誇る超軽量シャフトです。
ヘッドスピードが35~40m/sくらいのゴルファーには、ぜひとも体感してもらいたいシャフトです。
第4位 キャロウェイ PARADYM MAX FAST
2023年にキャロウェイから発売されたモデルです。
EPICでもない、MAVRIKでもない、ROGUEでもない。この数年間続いていた人気ブランドのあと、2023年にあたらしく登場したブランドになります。
『ジェイルブレイクテクノロジー』やAIが開発したフェースなど、唯一無二のテクノロジーをおしげもなく搭載してくるキャロウェイですが、このパラダイムのシリーズも同様でした。
『360°カーボンシャーシ』という名称のテクノロジー。ヘッドの中央部分のほとんどをカーボンにして軽量化、そのおかげで多くの余剰重量がうまれ「飛び」と「やさしさ」の向上につながる適切な重量配分を実現、という機能です。
そのシリーズのなかで、軽量タイプとして定着した感のある『MAXFAST』というネーミング。
SRフライヤーの総重量が278g、Rフレックスが276gですから、立派な超軽量級のドライバーに仕上がっています。
2年前に発売されたばかりですので、さすがに2万円台の品は中古マーケットではまだまだ少ない。
ですが、みつけることはできます。これはお得なモデルかと思いますよ。
第3位 タイトリスト TSi1
タイトリストから2021年に発売された『TSi1』。
新たな軽量タイプのシリーズとして2019年に発売された『TS1』の後継モデルです。
「ウルトラライト設計」というキーワードがみられて、「さらにスピードアップ!」というフレーズが公式に使われるほど、ヘッド・シャフト・グリップに至るまで、すべてのパーツで軽量化を図ったという徹底ぶり。
もはや「タイトリスト=アスリートタイプ」という図式は過去のモノでしょう。
装着シャフトごとのクラブ総重量は本当に超軽量!Rフレックスだと、なんと260g台!
長年のタイトリストファンのゴルファーで、超軽量タタイプのドライバーが欲しい!でもタイトリストらしさ、スタイリッシュなテイストは捨てがたい。
という人には、最高級のおすすめドライバーかと思います。
第2位 ダンロップ ゼクシオ12
ダンロップから2021年に発売された『ゼクシオ12』。
軽くて振りやすい・やさしい・ドローバイアス、このキーワードが並んでトップ5をご紹介するとなれば、やはりゼクシオブランドは外せません。
この記事配信時点では現行モデルとして13代目が発売されていますが、2年に1回のペースで新作が発売されていながら、20年以上も、そして13代目まで発売されていること。
別の記事でもお伝えしましたが、日本のゴルフクラブのマーケットでは もはや「伝統」という表現さえ似合ってしまうほど。
Rフレックスのクラブ総重量は282g、他のメーカーのアベレージタイプたちがどんどん軽量化されていますので、282gはもはや圧倒的な軽量とはいえません。
ですが「振りやすさ」や「やさしさ」、そして打感や打音などのフィーリングは超一級品です。
発売から4年が経過して、中古マーケットでの価格も3万円未満になってくれました。
「やさしさを求めるならゼクシオ」というゴルファーの皆さま、12代目のゼクシオ、オススメですよ。
第1位 テーラーメイド STEALTH GLOIRE
テーラーメイドから2022年に発売された『STEALTH GLOIRE』
別の記事でも名器としてご紹介したことがありますが、シニア世代に推奨する性能としては、もう誉め言葉しか出てきません。
テーラーメイド独自のテクノロジーが満載。チタンとカーボンが融合した複合構造のヘッド、曲がりを軽減する『ツイストフェース』、極めつけはフェースにカーボンを採用した『カーボンウッド』。
何もかもがアベレージタイプのドライバーにこそ欲しい、さまざまなパフォーマンスをアップさせるテクノロジーなのです。
まだ年式が新しいこともあって、未使用の新品も発売されていますが、こちらは3万円台。
「できるならば新品が使いたい!」という人にもオススメできるドライバーでもあります。
そして中古のマーケットではついに2万円台になってくれました!
これは本当にオススメです。Rフレックスでのクラブ総重量は272gです。安心して、楽に振って、クラブに仕事をさせてあげてください。
おそらく、期待を裏切らない結果を魅せてくれると思いますよ。
まとめ
「過去の5年間に発売」「中古マーケットで3万円以下」という条件下では、ほぼ最新に近い性能かと思います。
お伝えしたように「軽量」というキーワードは飛距離アップにもつながりますが、「振りやすさ」という威力のほが目立つかもしれません。
自然体のスイングに近づいていく相乗効果、力まずに楽に振ると再現性も高くなりますからね。プラスに作用することが多いのです。
あとはフィットするかどうか。とにかくトライ&エラーです。大事なのはクラブ選びも楽しむことですよ。
ぜひ、好奇心旺盛になって頂いて、いろいろと検索してみてくださいね。
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